噛む

あなたは食事しっかり噛めていますか?

ついつい忙しいとちゃんとした食事を摂れていないかもしれません。

栄養はもちろんですが、噛むことにおろそかになっていませんか?

 

よく噛んでいますか?

口の中で食べ物をよく噛み味わうことを咀嚼(そしゃく)と言います。

健康な歯で食べ物をしっかり噛むことは、全身の健康維持のためにもとても大切なことです。

つい忙しさのために早食いになったり、噛む回数が少なくなってしまうことはありませんか?

普段一口で噛む平均回数は10〜20回といわれています。

しかし理想と言われる回数は30回なのです。

 

昔の食生活と現代の軟らかい食べ物が中心の食生活を比べると、一回の食事の回数はずいぶんと変わってきています。

 

弥生時代 3390回

鎌倉時代 2645回

江戸時代 1465回

現代    620回

 

現代の「あまり噛まない生活」は健康にどのような影響があるのでしょう。

 

あごの発達

下顎の骨は小学校低学年の頃から大きく成長します。

この時期に「よく噛む生活」をしているとあごの発育に効果的です。

しかし好んであまり噛まなくて良い軟らかい食べ物の食生活をしていると、あごがあまり使われません。

すると、あごが充分に発達しないのです。

しかし昔の人と歯の大きさや数は変わりません。

あごが小さいために、歯並びや噛み合わせの悪い口元になってしまうはこのためです。

 

唾液

よく噛むことで唾液の分泌が良くなります。

食事をすることで口の中は酸性に傾いていますが、これを中和し中性に

戻す作用があります。

また口の中をきれいにする洗浄作用。

溶け出した歯の表面を再石灰化させる作用もあります。

これはむし歯や歯周病の予防に役立っているのです。

 

脳の活性化

噛むことで脳細胞が活性化され、脳の働きが良くなるといわれています。

したがって認知症の予防にも効果があると言えます。

また、寝たきりだった高齢者の入れ歯を治して噛めるようになったところ、寝たきりが改善された事例もあります。

 

噛むことの効用

このように「噛む」だけで良いことがたくさんあります。

忙しくても噛む手間は惜しくはないですよね。

歯ごたえのある食品を採る。

バランスのよい食事を採る。

ゆっくりとよく噛み食べる習慣を身につける。

以上のことに気をつけ健康的な身体を手に入れましょう。