歯の応急処置
だましだまし誤魔化してきたがとうとう我慢できない程痛みだしてきた。
思いがけず事故や震災にあってしまった。
どうしてもすぐに歯科医院に行けない。
どうしたら良いのでしょう。。
歯が痛い!
まずは痛い歯には穴が開いていますか?
穴に食べかすが詰まっていたら、押し込まないように静かに取り除きます。
痛みが強く、我慢できないようでしたら市販の痛み止めを飲みます。
むし歯が進行し神経が化膿してしまい、腫れが出てくるときは痛み止めの効果がなかなか出ない場合があります。
痛む辺りの頬に冷水で冷やしたタオルをあて冷やすと少し痛みが和らぎます。
また血の巡りが良くなり身体が温まるようなこと、例えばお風呂に長時間入ったり、激しい運動をしたりすると痛みがひどくなる場合があります。
むし歯は放っておいてもなおりません。
なるべく早く来院しましょう。
二度と痛いむし歯にならないよう年に3~4回は定期的に来院して健診を受けましょう。
自分ではとれきれない汚れを除去してもらいましょう。
歯が抜けてしまった!
歯が抜けたとき、できるだけ早期(30分以内)に再植(歯を元の位置に戻すこと)ができたら、もとに戻る可能性があります。
抜けた場所の出血がある場合は、清潔なガーゼをかんで下さい。
歯が地面に落ちてしまい汚れが付いているようなら、ペットボルの水などで軽く洗います。
水道水には塩素が含まれているため、できればペットボルの水が望ましいです。
無ければ水道水でもかまいません。
この時汚れているからといってゴシゴシ洗ったり、消毒はしないようにしましょう。
歯の根の表面には歯根膜というあごの骨に付くための大事な組織があります。
これが保存されることで歯が元の位置に戻る可能性が高くなります。
この際、抜けた歯が乾燥しないことが大切です。
歯を清潔なガーゼでつつみ、自分の口のなかに含みすぐに来院してください。
来院されたら必ず受付で「歯が抜けて○分経過しています」と告げてください。
急患対応ですぐに処置をさせていただきます。
歯が折れた!
歯が折れてしまった場合は、出血があれば清潔なガーゼを強く噛んでください。
歯が抜けた場合と同じように、清潔なガーゼでつつみ自分の口に入れてすぐに来院しましょう。
歯の一部が欠けただけで痛くない場合でも早めに来院したほうが良いでしょう。
歯の詰め物を飲み込んでしまった!
ゴクンと飲み込んだものは、食道を通り便と共に排出されます。
あまり問題はありませんが、胃が痛くなった時、食道でなく気管に入ったと感じた場合はすぐに病院へ行きましょう。
医療機関で検査の上、必要であれば取り除く処置が必要になります。
特に気管に入ってしまった場合は危険です。
早期の処置が必要です。
お餅などが詰まってしまった!
喉に詰まってしまい、気管を塞いでしまうと呼吸ができなくなります。
お正月などに不幸な事故が報告されます。
また誤って入れ歯などの大きなものを飲み込んでしまう事例も報告されています。
誤って詰まってしまったら、うつむきにして喉に手をいれ、舌の奥を押し下げて吐かせてください。頭を下にして肩甲骨の間をたたくのも有効です。
それでも出ない場合や苦しみだした場合はすぐに救急車を呼んでください。
速やかに対応するスピードが大切です。